着物について、お客様によく質問されることをまとめました。
あくまでも、当店なりの回答ですが、お役立ていただければ幸いです。
下記にないご質問は、メールフォームからお問い合わせください。
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  • 着物の決まりやルールがわからない初心者ですが、着物を着てみたいです。何からはじめればいいですか。

    TwitterやInstagramなどのSNSで着物をおしゃれに着こなしている若い方を見かけるようになりました。これまでの概念に縛られずに洋服と合わせたり、とってもオシャレにいい意味で着物で遊んでいる様子をみるとこちらまで嬉しくなってしまいます。ただそういった若い方の着こなしを「着物はそういう風に着るのではない」といぶかしげに見たりする方もいらっしゃるようです。それも着物を愛するが故のことだと思うのですが、そういう意見を耳にすると知識が無い状態で着物を着てみても「これであってるのかな?」と不安になってしまいますよね。

    当店は着物を気軽に楽しんで欲しいという想いで着物を提案させていただいています。呉服専門のスタッフがおりますので分からないこと、不安なことは何でもご相談下さい。お客様のご予算や目的、好みに合わせたご提案をさせていただきます。

  • 着た後や汚れてしまった時どうしたらいいのですか?

    当店でも着物のクリーニングを承っております。
    ワンシーズンお召しになられてからクリーニングに出されると良いでしょう。 ただし、次に着るご予定が未定の場合は一度だけしか着てなくてもクリーニングに出されておいた方が安心です。

  • 着物のファンデーション汚れはどうすれば。

    ファンデーションに限らず、お化粧品での汚れはどんなに気をつけていたとしてもついてしまう汚れのひとつです。着物に汚れがついてしまったら、できる限り早めに適切な処置をすることが肝心です。

    ファンデーション(汚れ)がついた部位や大きさを拝見し、処置の方法をご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。

  • 着物の虫干しって絶対に必要ですか?

    虫干しは必要です。
    本来なら、半年に一度乾燥している時期に一枚一枚陰干ししてください。できれば、湿度の低い時期に、箪笥の引出を開けてあげてください。
    外気に当てて、乾燥させてください。

    着る機会の多い着物は、外出時に虫干ししている状態と言っていいかもしれません。
    とはいえ、めったに袖を通さない着物は定期的に外気にあて、乾燥させてください。

    購入してから全くタンスから出していないといった状態だと湿気で着物がダメになってしまうことがあります。着物の大敵は湿気です。湿気を避けることが着物を長持ちさせるコツです。
    1階よりは2階が湿気が少ないですし、タンスの上のほうに保管し、乾燥剤も入れるなどの対策をしてください。

  • 着物にアイロンをかけても大丈夫ですか?

    お着物の素材や仕様によって、かけていい着物と専門店での対応が必要なお着物に分けられます。
    帯や着物のシワが簡単にとれる加工を施した着物もあります。
    一般的には

    • 白地のあて布を使う
    • 高温でかけない。中温以下に設定する
    • 強く当てすぎず、小刻みに動かす

    といった方法がありますが、生地の質や刺繍や柄などの加工の有無などで対応が難しい場合があります。
    大切なお着物をダメにしてしまう可能性がありますので、専門店に相談することをおすすめします。

  • 着物を着た後のお手入れ方法と収納のポイントは?

    着物を着た後は、まずハンガーにかけてタオルなどの乾いた布で着物についた埃を全体的に払います。腕を通す部分の長さが伸びるきものハンガーがあると、掛けジワがつきにくいのでおすすです。

    絶対にやってはいけないことは、そのまま畳んでタンスの中へ保管してしまうと湿気も取れませんし、シミやシワの原因になります。着物を長く使いたいのであれば使ってすぐに畳むのはNGです。

    着物
    汚れがないか確認して半日ほどハンガー(きものハンガーがベスト)に干して、畳みます。


    着物同様、半日ほど陰干しして畳みます。
    名古屋帯の場合、畳む際は胴前にくる前柄とお太鼓の柄に折り目がつかないように気を付けてください。

    長襦袢
    着物同様、半日ほど陰干しして畳みます。干す前に湿気が残っているうちにたたくようにシワをのばすと干している間にシワが伸びます。

    足袋
    汚れがひどい箇所には洗剤を付けておきます。洗剤を溶かした水につけて、もみ洗いします。縫い目や底の固い部分は歯ブラシなどでしっかり洗いましょう。全体的に汚れていたら洗濯ネットにいれて洗濯機で洗ってください。よくすすぎ、軽く絞ります。綿100%の足袋はそのまま干すと縮んでしまいますので、底を縦横にしっかり伸ばし、甲の部分のしわを伸ばしてから陰干しします。

  • 母や祖母から着物のお下がりの利用方法は?

    お母さんやおばあちゃんからのお下がり着物を着る方が増えています。テレビや雑誌などでも成人式の振袖を母親からのお下がりを着ている方が紹介されていました。着物のいい所はしっかりした着物は代々受け継がれて着ることができるという点にもあると思います。

    生地や仕立てがしっかりしていて、保存状態もいいものであれば数十年前の着物でもサイズ直しをするだけで十分着ることができます。
    またお母様やおばあさまの想いや思い出が詰まっているお召し物は、お金にはかえられない良さがあると思います。まさにプライスレスです。

    まずは着物をチェックして汚れや痛みがないか確認します。汚れやシミがひどいようであれば、必要な生地を利用して巾着袋や小物などに再利用するという方法もあります。汚れがひどくない場合は、サイズ直しをしてまた着ることができるようにしてみましょう。きっとお母さんやおばあちゃんも喜んでくれるはずです。着物をほどいて、大きくしたり小さくしたりして、サイズに仕立て直します。着物柄は昔のものでも小物や帯、草履などを自分好みにコーディネートすると全く別の着物にみえます。

    サイズが違いすぎて仕立て直しができない場合は帯や羽織などにも作りかえることができます。

    お下がりやいただきものの着物でお困りのことがあれば当店に御相談ください。

  • 着物にシミが。どうすればいいですか。

    着物のシミといっても、保管による黄変やカビ汚れ、汗ジミ、雨ジミ、泥ハネ、ファンデーション、口紅などの化粧品の汚れ、食品やワイン、コーヒーなどの飲料品など水溶性や油溶性といった違いもあり、シミの原因に応じたしみ抜き方法がございます。

    当店ではシミ抜きの対応もいたしますので、一度当店に御相談ください。

    たとえシミが落ちなくても、箔加工や柄を足すなどで目立たなくすることができます。
    予算や、ご希望をお伺いして、より良いご提案をさせていただきます。